「活きたエビでスズキを釣る」という関西で人気の「ズボ釣り」。
堤防に竿を並べ、アタリを待つ退屈な釣りに感じますが、意外と奥が深い釣り方です。
今回はそんな「ズボ釣り」の釣り方やタックル・エサなどを徹底解説します。
ズボ釣りとは?
スズキは日本国内一部地域を除いて、ほとんどの場所で釣れるメジャーな魚。
そのため、スズキの釣り方は地域独特の釣り方がありますが、今回ご紹介する「ズボ釣り」は、関西地区では人気の釣り方。
「ズボ釣り」は、堤防に数本の竿を並べ、エビを撒いてアタリを待つという釣り方で、退屈そうに見えますが、スズキの群れにあたると連発し、楽しく忙しい釣りになります。
ズボ釣りの魅力とは?
ズボ釣りは、基本的に竿を置いてアタリを待つので、特別な技術はいりません。
また、仕掛けもシンプルで、日中でも数釣りやサイズが期待できるので、初心者や子供もチャレンジしやすいのが魅力です。
ズボ釣りが楽しめる場所は?
ズボ釣りは、水深のある堤防や漁港、海釣り公園など、竿を数本並べてアタリを待てるような場所でするのがベスト。
その為、テトラポットや足場が安定しない場所では、おすすめできません。
足元の堤防に変化がある場所(えぐれている・支柱がむき出しなど)が、魚の隠れ場所となり、魚が集まってくるので絶好のポイントです。
ズボ釣りに適したシーズンは?
ズボ釣りのメインターゲットは、中型以上のスズキなので、10月~5月くらいがベストですが、基本的に年中狙えます。
7月~8月は、小型サイズが多くなりますが、数釣りが可能です。
また、ズボ釣りをすると、チヌやキビレチヌが掛かることがありますが、こちらも人気のターゲットです。
チヌやキビレチヌも年中狙えますが、大型を狙うのであれば、4月から6月がおすすめ。
ズボ釣りのタックルと仕掛け
竿
ズボ釣りでは、専用の竿はいりませんが、壁際を探れる2m~3mほどの竿がおすすめ。
リール
ライン
ランディングネット
仕掛けに使う小物類
ズボ釣りのエサ
エサは活きたシラサエビを使います。
購入する量は、5時間1カップ500円×4カップ分くらいが目安。
なお、購入したシラサエビは、活かしておく必要があるのでエアポンプとクーラーが必要です。
シラサエビの鮮度は、釣果に直接つながるので、できるだけ活きのいい状態を保ちましょう。
シラサエビの針のつけ方
エビの針のつけ方は、一番簡単でエビの活きが長持ちする尻尾へのチョン掛けがおすすめ。
チョン掛けはエビへのダメージも少なく、エビが動きやすいので、一番です。
ズボ釣りの基本的な釣り方
ズボ釣りは2.3本の竿を出してスズキを狙います。
ただ、やみくもに2.3本の竿を出すのではなく、それぞれ異なるタナへ仕掛けを投入します。
どのタナにアタリが多いかを見極められたら連発も可能です。
また、潮の流れを読んで撒きエサと付けエサを同調させる必要があります。
ズボ釣りで釣果をあげるコツ
付けエサと撒きエサに注意する
ズボ釣りは、シラサエビを撒いて魚を足止め・寄せる釣り方です。
その為、たとえアタリがなくても、10~15分に1回は撒き餌をすることが重要。
また、針につけているシラサエビが弱るので、アタリが無くても10~15分に1回は付けエサを交換しましょう。
アタリが無ければアクションを加える
魚の活性が低いとエサが目の前にあっても食いつかない場合があります。
そんなときはアクションを加えて魚を誘ってみましょう。
竿先で大きくアクションを付けてしまうとエビが弱るので、リールから出ている道糸をつまんで少し引っ張るくらいでOKです。
ズボ釣りのまとめ
ズボ釣りは、難しいアクションや仕掛けがいらず、初心者の方でも大物をゲットできる可能性が高い釣り方です。
しかし、その日のタナを探ったり、魚を誘ってみたりなど、奥が深い釣り方でもあります。
まずは、最低限の道具をそろえてズボ釣りにチャレンジしてみましょう。
竿
リール
ライン
ランディングネット
仕掛けに使う小物類