突然ですが、筆者の私はこの記事を書いた2日前に、車上荒らしに遭い、合計約12万円分の釣り道具を盗まれました。
今回は、私と同じ目に合う人が少なくなるよう、実際に車上荒らしに遭った経験から、効果的な対策や防犯グッズをご紹介します。
しっかりと対策をしていれば、被害に遭う確率を下げることができるので、ぜひご覧ください。
この記事はこんな人におすすめ!
・車上荒らし対策を知りたい
・車上荒らしにあった時の対応を知りたい
・車上荒らし用の防犯グッズを知りたい
「車上荒らしなんて他人事」その考えが危険です。
まず、車上荒らしと聞いて、「自分の車が危ないかも!」と危機感を抱く人は少ないと思います。
実際、私も「車上荒らしなんて他人事」と全く気にしていませんでした。
しかし、その考えが大事な釣り具を失う事になってしまいます。
【車上荒らしの発生件数は年間約5.5万件以上】
警察庁平成31年の犯罪統計資料によると、車上荒らしの被害件数は1年間で約5,5000件。
なんと1か月に約4500件以上も発生しているのです。
現在、車上荒らしの件数はピーク時に比べて減ってきてはいるものの、まだ多くの件数が発生しています。
このことから、「車上荒らしは他人事」ではないことがわかります。
そして…、悲しいことに車上荒らしに狙われやすいのが、釣り人の車なんです。
「車上荒らし」釣り人の車が狙われる5つの理由
ここでは、釣り人の車が車上荒らしに狙われやすい理由を、私が被害届を出したときの警察官の一言と共に5つご紹介します。
理由① 【釣り道具を車内に置きっぱなしにする】
理由② 【釣り具は高くで売れる】
理由③ 【釣り具は足がつきにくい】
理由④ 【釣り人の車はわかりやすい】
理由⑤ 【釣り場は人の気配が少ない】
「車上荒らし」釣り人の車が狙われる理由①
【釣り道具を車内に置きっぱなしにする】
一番の原因は、【釣り道具を車内に置きっぱなしにする】です。
これは、釣り場でも自宅の駐車場でも言えますが、釣り場では使う道具だけをフィールドに持って行き、予備は車に置いていくことが多いです。
また、自宅駐車場でも『どうせまた釣りに行くから…』と釣り道具を車に置きっぱなしにすると「車上荒らし」の絶好の獲物になります。
車に「釣具という金目のもの」がある事が、釣り人の車が狙われる一番の理由です。
❝警察官の一言❞
車上荒らしは、常にどの車に金目のものがあるかを探しています。
釣竿やリールを車に積みっぱなしにしてたら狙われて当然と言えます。
「車上荒らし」釣り人の車が狙われる理由②
【釣り具は高くで売れる】
釣具は高価なものが多く、リールであれば1つ10万円以上、竿も15万円以上するものが普通にあります。
ルアーでも1つ数千円以上するものがあり、 車上荒らしからすれば「金目の物」である事は間違いありません。
そんな高価な釣具がたくさん積んである釣り人の車は狙われやすいんです。
❝警察官の一言❞
釣具って高価なものが多いですよね。
車上荒らしは何が高く売れて、どれを盗めば金を作れるかを知っています。
車上荒らしからすると、釣り人の車は宝箱です。
「車上荒らし」釣り人の車が狙われる理由③
【釣り具は足がつきにくい】
釣具には、個体識別番号やシリアルナンバーはありません。
大手メーカーの高価な電動リールであっても、40万円もするアユ竿であっても、この人の所有物であるという事を証明するものはないのです。
その為、車上荒らしで盗んだ釣具をすぐに売ってしまえば、もはや証拠隠滅と一緒。
例えば、車やバイクは個体識別番号があるので、どこで誰がこの車体を売って・買って…、という足取りが掴めますが、釣り具は足を掴むものがないので、売って現金化しやすいのです。
売ったら足が掴めない点も車上荒らしから釣り具が狙われる理由です。
❝警察官の一言❞
釣具・ゴルフクラブ・電動工具は車上荒らしに人気です。
理由は、売ればそこで終わりだから…。
盗まれた人の所有物であったという証拠がないから調べようがないんです。
「車上荒らし」釣り人の車が狙われる理由④
【釣り人の車はわかりやすい】
車上荒らしは狙いの車を物色するため、多くの車を見て回ります。
その中で、釣り人の車はわかりやすい目印が一つあります。
それはステッカー。
例えば「GAMAKATSU」「SHIMANO」「DAIWA」など、釣り具メーカーのステッカーを貼った車を置く見かけます。
これは、「私は釣りしてますよー」「釣り道具持ってますよー」と周囲に知らせているのと一緒。
ステッカーが貼ってある車は、車上荒らしからすると目星がつけやすくなります。
❝警察官の一言❞
釣り人の車ってわかりやすいんですよ。
ステッカーが貼ってあったり、車内をちょっと見れば長い竿が見えます。
じっくり車内を見る手間が省けるので、狙う車を特定しやすいんですよ。
「車上荒らし」釣り人の車が狙われる理由⑤
【釣り場は人の気配が少ない】
釣り人は、魚が釣れる場所・大物が釣れる場所を求めて、どこでも行きます。
むしろ人の気配が少ない海辺・川沿い・池・ダムなどに行くことが多くあります。
人の気配が少ないということは、「車上荒らしも盗みやすい」ということです。
❝警察官の一言❞
自宅の駐車場でも注意が必要ですが、釣り場でも気を付けてください。
夜の海や山奥の川・池って人が少ないので、車を停めて釣り場に出たら無防備です。
窓ガラスを割るのに多少の音が出ても関係ないので、乱暴もしやすいです。
また、釣り人って釣り場に出たら何時間も戻ってこないですよね?そういう無防備な車を狙ってる奴らは多くいます。
「車上荒らし」から釣り具を守る4つの対策方法
① 車内に釣り具を置きっぱなしにしない
② ガラスに防犯シートを貼る
③ 防犯アラームをつける
④ 監視カメラをつける
車上荒らし対策方法①
【車内に釣り具を置きっぱなしにしない】
【車内に釣り具を置きっぱなしにしない】は、基本中の基本です。
釣りが終わって家に帰ってきて、
今日はしんどいから明日家に持って入ろう…
どうせ、また釣りに行くしそのままでも良いだろう!
と車内に置きっぱなしにすると、車上荒らしの標的となります。
どんな時でも、車に釣り具を置きっぱなしにしないことが一番の対策です。
車上荒らし対策方法②
【ガラスに防犯シートを貼る】
家に持って入れない状況や、釣り場で予備を置いておくときなど、車内に釣具を置く状況もあります。
そんなとき、簡単にお金を掛けずにできる対策が「ガラスに防犯シートを貼る」です。
ガラスが割れるのを防いでくれて、車内に手を伸ばせないようにすることができます。
車上荒らしは、窓の突破に3分以上かかると諦めるという事が言われています。
防犯対策としては、少し物足りないですが、何もしないよりはましです。
車上荒らし対策方法③
【防犯アラームをつける】
防犯アラームは、高機能なものだと10万円近くになりますが、1万円前後のものでも十分効果があります。
数ある中でも、「車上荒らし時の衝撃やカギの開錠」などの振動を感知して、「大きな音と光で周りに知らせる&犯人を威嚇」するカーメイトの防犯アラームがおすすめ。
「揺れ」「車体の角度変化」「異常なカギの開錠」に反応して、大きな音と光を発します。
ちなみに、私は車上荒らしに遭ったあと、これを車につけました。
大きな音や光があれば、車上荒らしを躊躇して、大半はその車を諦めるらしいです。
車上荒らし対策方法④
【監視カメラをつける】
他の3つの対策より、費用・手間もかかりますが、駐車場に防犯カメラをつければ、車上荒らしの抑止&万が一の時の確認ができます。
お金に余裕があれば実施したい効果の高い防犯です。
実際に車上荒らしにあった体験談
最後に、実際に被害にあった私の体験談をお話します。
少しでも車上荒らしに対して危機感を持ってもらえれば幸いです。
『車上荒らしは突然に…』
その日は突然やってきました。
朝、仕事に行く準備をしていると、家のインターホンが鳴りました。
こんな朝早くに誰だ…?と思いながらインターホンの画面を見ると警察官が映っていました。
あなたは、ナンバー〇〇〇〇 車種〇〇 の持ち主の〇〇さんで間違いないですか?
は、はい…そうですが…どうされました?
窓が割れている車があると通報があり、調べるとあなたの車でした
え――――――っ!?
ご一緒に車を確認いただけますか?
すぐに行きます!
という事で、警察官と一緒に駐車場へ…
『車上荒らし現場をみて愕然』
駐車場に行き、自分の車を見て驚きました。
ガラスが割られ、そのガラスが周りに散乱し、車に積んであったタックルが一つ残らず無くなっていました。
後部座席のガラスをバリバリに割られていました。
『完全にリールとロッドを狙われていた』
少し冷静に車の状況を確認すると、後部座席のガラスが割られ、ロッドホルダーに積んであったタックルを窓から引き抜かれていました。
荷物スペースも物色されたのか、窓から手が届く範囲はグチャグチャ…
よく使うタックルを車内に置きっぱなしにしていたので、狙われていたと思います。
『車上荒らしの被害総額は15万円』
盗られたタックルは合計3セット&割れたガラス代3万円を含めると、被害額は約15万円になります。
そのタックルの中には、プレゼントで貰った竿・貯金して買ったリールなど、財布にも心にもかなり痛いものになりました…
『車上荒らし後は誰も頼りになりません』
ちなみに、車上荒らしに遭うと、警察と現場で被害状況確認後、近くの交番で被害届を出しますが…
残念ながら、警察は全く頼りになりません。
※警察官の方がいたらすいません。理由は下にかきます。
警察が頼りにならない理由は、
・犯人が捕まることはほぼない
・盗まれたものが返ってくることはない
と言われたからです。
もはや初めから犯人を捕まえる気はなく、被害届も「とりあえず出しときましょうか~」くらいの感覚。
過去に車上荒らしにあった事がある人からも「警察は動いてくれないよ」と聞いていましたが、実際にそんな感じでした。
自分の身は自分で守ることが大事です。
『車上荒らしは他人事ではなかったと初めて実感』
被害届を出し終わり交番を出て、ガラスの割れた車に乗り込んだとき、
車上荒らしは他人事ではなかった…
と実感しました。
私は、この被害に遭うまで、『車上荒らしなんて他人事』『俺の車に限ってありえない』と思っていました。
車上荒らしは突然やって来て、車内から大事なものを奪い、残るのはガラスの修理費用だけです。
大事な釣り道具を「車上荒らし」から守る為に
釣り道具は、釣り人にとってかけがえのない大切な物です。
そんな大事な釣り道具は金目の物であるという意識のもと、車上荒らしに遭わないように気を付けることが大事です。
私と同じ目に合う人が少なくなることを願います。