今回は船釣りのプロに聞いた乗合船で釣果をあげるコツをご紹介です。
先日、仕事の関係上ひょんなことから、とある釣り具メーカーでプロインストラクターを務める方と食事をする機会がありました。
その方は、主に船釣りがメインの方で、大型電動リールを使うマグロ釣りから、近海で小型電動リールを使った釣りまで幅広く精通されている方です。
その方から、乗合船で釣果を上げるコツを聞いたので、ご紹介したいと思います。
※名前は非公表でと言われましたので、出せませんが百戦錬磨の船釣り師です。
※あくまでもその方の経験と持論を中心としたお話ですので、賛否あると思いますが、参考程度に見て頂ければと思います。
乗合船は皆同じ環境
乗合船では、1隻の船に数名・大きい船であれば10人以上乗って釣りをしますが、同じ船に乗り釣りをするので、おかれた環境はほぼ一緒です。
船釣りのプロさん曰く、
潮の流れや風向きの関係上、船の先頭・真ん中・船尾・釣り方で釣果が変わるけど、水面から数十m以上も下を攻めるから、釣り座はそこまで気にしない、それよりも大事なことがある
との事でした。
では、その大事な事とは?
乗合船で釣果を上げるコツ『誰よりも速く、早く』
乗合船というほぼ同じ環境下におかれた状態で、釣り座よりも大事なことがあると言う船釣りのプロさん。
その『大事なこと』とは何ですか?と聞くと、
誰よりも速く、早くが大事だよ
といいました。
その意味とは?
『仕掛けを落とす速さ』
まず、1番大事なのは、仕掛けを落とす速さだ
という船釣りのプロさん。
魚の群れの中に、一番初め仕掛けを入れた人が一番初めにヒットする。当たり前の事だと思いませんか?
そう言われてみれば、確かにその通りです。
私自身、船釣りはまだまだ素人ですが、メインでやっているバス釣りやシーバス釣りに置き換えても、魚がいる位置へ一番にルアーを通せた方が有利なのは確実です。
例えば、バス釣りだと、1回もルアーを見ていないバスにルアーを投げるのと、5回ルアーを見た後に投げるのでは、反応がまるで違います。
でも、『周りの人より仕掛けを速く落とす』という事が重要なのはわかりましたが、乗合船は基本的に船長の指示に従って仕掛けの上げ下ろしをします。
もし、船長の指示に従わなければ、横の方とお祭りをしたりするなど、トラブルの元です。
その上、オモリの重さや仕掛けなども船長の指示にある程度従わなければいけません。
では、そんな周りと一緒が強いられる環境で、どうやって人より速く仕掛けを落とせば良いのでしょうか。
釣りのプロさん曰く、
周りよりも少しだけ重いオモリを使って、フリー回転が良いリールを使う
との事でした。
『周りよりも少しだけ重いオモリを使う』
これは賛否両論あるけどね(笑)
という船釣りのプロさん。
たとえば、船長から20号のオモリを使ってと言われた場合、私なら23号のオモリを使う
と言っていました。
ただ、、乗合船では一人でも違う事をするとトラブルの元になり、周りの人の迷惑となります…
そのことについて聞いてみると…
なんでトラブルになるかを考えてみてよ
周りの人が30号のオモリで仕掛けを降ろしている最中に、自分が10号のオモリを降ろせば糸ふけが出て横の人に絡まるでしょ?
でも、周りの人が20号のオモリを使って、自分が23号のオモリを使えばそれほど糸ふけは変わらないけど、3号分の差で自分の仕掛けが早く魚の群れにつく
周りの人に迷惑をかけない中で、どれだけ工夫して釣ることが出来るかを考えないといけない
という答えが返ってきました。
最後に『周りの人に迷惑をかけないことが最優先だよ?(笑)』と付け加えていましたが、限られた範囲で少しでも工夫して、釣果を良くしようという釣り人根性が垣間見えました。
『フリー回転が良いリールを使う』
次に、船釣りのプロさんが意識していることは、
仕掛けを落とすときに、フリー回転が良いリールを使う
との事でした。
これは、仕掛けを落とす速さについて、リールの回転性能という要素で他の人より速く仕掛けを落とせるようにするという事です。
最近のリールは、仕掛けを速く落とせるようにスプールのフリー回転が良くなっていたり、モーターの力で糸送りを手助けする機能が付いていたりします。
スプールの回転性能が悪く、仕掛けが落ちにくいリールよりも、スプールの回転性能が良く、仕掛けが早く落ちるリールを使った方が良いのは間違いありません。
また、
良い性能のリールを買うのも重要だけど、日ごろの手入れを怠らず、フリー性能を損なわせない事が大事だ
と言っていました。
『取り回しの早さ』
そして最後に、
最終的に大事な事は、取り回しの早さ
と言う船釣りのプロさん。
船で沖に出てもずっと魚が釣れている訳ではありません。
釣れる時合が一瞬であったり、時にはボウズだって珍しくはありません。
船釣りのプロさんは、
せっかくの釣れる時にモタモタしていては釣れる魚もつれない。
1匹釣れたら次の仕掛け投入にすぐに移れる人。
魚とのやり取りや仕掛け準備などの動作がスムーズで取り回しの速い人が船釣りの上手な人だと思う。
と言っていました。
確かに、横の人が1匹釣る間に2匹目を掛ける事が出来れば釣果はドンドン上がっていくと思います。
【乗合船で釣果を上げるコツ】速く!早く!が超重要|まとめ
今回ご紹介した【乗合船で釣果を上げるコツ】については、あくまでもその方の持論であり、聞いていた私自身、『それって良いの?』と思う所もありました。
ですが、全ての釣りに置いて、限られた環境の中で1匹でも多く釣る工夫や考え方はかなり重要だと感じました。