海水と淡水が入り混じった汽水域は、多種多様な生き物が生息しており、魚たちにも無くてはならない場所になっています。
そんな汽水域の特徴や汽水域に棲む魚の特性を理解することで、もっと魚が釣れるようになります。
汽水域とは?
汽水域とは、シンプルに説明すると淡水と海水が入り混じっているエリアの事をいいます。
このことから、汽水域のほとんどが、淡水が流れる川と海水である海がぶつかる河口に存在します。
また、日本国内では静岡県の浜名湖や島根県の宍道湖など、汽水のラグーンが存在します。
汽水域に魚が多い理由
エサが豊富にある
汽水域は河川から流れてくる多くの栄養によって大量のプランクトンが発生し、それをエサにする小生物が多く生息しています。
アミ・エビ類やゴカイなどの多毛類、カニや貝類など汽水域には魚のエサとなる生物が豊富であり、その生物を捕食するために多くの魚が汽水域に生息しています。
産卵場所になる
汽水域は魚が産卵を行う場所としても優れています。
河口域に多く繁茂しているアマモなどは卵を産み付ける場所になったり、生まれた小魚が隠れる場所にも最適です。
また、河口域に形成されている砂洲も小魚や卵が散らばるのを防ぐ役割を果たしています。
汽水域で釣れる主な魚
『チヌ』
汽水域である河口でよく見かける魚がチヌです。
エサの豊富な汽水域は、チヌの絶好のエサ取り場。
良型のチヌや数釣りも期待できます。
『シーバス』
汽水域の大物と言えば、シーバスでしょう。
エサが豊富な汽水域はシーバスの回遊場所でもあります。
また、流れを好むシーバスにとって常に流れのある河口は良い着き場となっています。
『マゴチ』
汽水域は基本的に底が砂地のエリアが多いです。
それは河口域が汽水に当たるという事からですが、このような河口には砂地のフィッシュイーター『マゴチ』が生息しています。
想像より上流にいる事もあるので、面白いターゲットです。
『ハゼ』
汽水域の癒しフィッシュと言えばハゼです。
チョイ投げ釣りやウキ釣りなどのんびりと楽しめるターゲットです。
『その他多数』
汽水域には、その他、メッキやウナギ、ボラにサケやマス類など、地域にもよって本当に多くの魚が生息しています。
汽水域の【塩水クサビ】を知る
汽水域には、汽水域ならではの特徴があります。
それは【塩水クサビ】です。
【塩水クサビ】とは、比重の重い海水と比重の軽い淡水が接する箇所であり、その断面がクサビの様に見えるので、【塩水クサビ】と呼ばれます。
上げ潮いっぱいの時は、海水が河口の上流まで入っている為、完全に海水の魚が釣れたりします。
逆に、下げ潮の時は、海水が払い出すのと一緒に海水の魚は抜けると言われています。
この様に、海水と淡水の関係を知って、魚を狙うのも汽水域攻略の一つです。
汽水域を攻略しよう!
汽水域は目に見えてはわかりにくいポイントや、潮の干満の差を感じ取って釣りをする必要があります。
難しい様に感じますが、この状況判断が出来るようになれば自分の釣りもステップアップできると思います。
私自身もステップアップできるようにもっとフィールドと向き合おうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊