今回は、バスプロの真似を止めたらバスが釣れるようになった話です。
え?バス釣りが特別上手なバスプロの真似をした方が釣れるに決まってる!と思った方。
私も長年そう思っていました、でも、全て真似をしているだけではダメだったのです…
『バスプロの真似をし続けてきた10年間』
私がバス釣り始めたのは小学1年生の時、親戚のおじさんに連れられて近くの野池に行き、初めてルアーを投げて30cmくらいのバスを釣ることが出来ました。
その時、こんな楽しい遊びは他にない!!と思い、バス釣りに没頭することになります。
学校が終われば、自転車で近くの野池にバス釣りに行ったり、休みの日は父親に頼み込んで近くの有名なダムに連れて行ってもらったり、とにかくバス釣り釣りの事しか考えていない少年時代。
周りの友人がプロ野球選手やサッカー選手に憧れる中、私の憧れは【バスプロ】でした。
当時は特に菊本敏文さんが大好きでした。
そんな憧れのバスプロが使っているルアーやロッド・リール等とにかく真似出来ることは全て真似をして、自分の考え方よりバスプロの真似を優先させていました。
『バスプロの真似をすれば釣れる…でも…』
バスプロの真似をしていれば、もちろんしっかりと釣れました。
例えば、釣り番組で新作のルアーを使っていれば、すぐにそれを釣り具屋に行って購入し、同じように使う。
もちろん1匹や2匹ぽろぽろっと釣れます。
でも、少しでも状況が変われば、『これはテレビや雑誌でみた状況とは違うなぁ』と感じて、すぐに釣れなくなり、結局そこで釣果がストップしてしまってました。
当時は、2匹釣ったぞ!と満足していましたが…
『バスプロの真似は、【釣った】ではなく【釣れた】だった。』
小学生の時から、バスプロの真似をし続け、中学生・高校生になっても憧れるバスプロが変わるたびにそのバスプロの真似をし続けて、大学生になりました。
そして、大学生になった時、私は大きな壁にぶち当たります。
大学1年生の時、車の免許を取り、運転できるようになった私は、初めて自分1人で遠出して今までいった事のないリザーバーへ行きました。
いざ、釣り場に到着すると、『広大なフィールド』『ポイントが全く分からない』『魚はどこにいるのか』など、わからない事だらけ…
今までし続けてきたバスプロの真似で挑むも全くアタリすらない…
バスプロがよく釣っていたルアーを投げ、ルアーチェンジを繰り返すも全く反応なし…
昼食も食べずにルアーを投げ続け、夕方になり、もうそろそろ帰ろうかなと思った時、苦し紛れで投げていたワームで25センチくらいのバスが釣れました。
この時出た言葉が「やっと釣れた…」です。
『【バス釣り】に対して本気で悩んでみた』
初めてのリザーバーへ行った帰りの車、全く釣れずあまりにも悔しかったので、運転をしながら二時間ほど悩んでしまいました。
「なぜ、テレビでバスプロが行って釣っている場所に、バスプロが使っているルアーで釣りをしているのに釣れないんだろう…」
そして、悩んででた結果は「バスプロの真似しかしてないから自分の考えが無かった。」でした。
『【バスプロ】でも悩んで考えて釣りをしている』
始めて行ったリザーバーにボコボコにされ、帰りの車で悩みぬいた結果、出た答えは「バスプロの真似しかしてないから自分の考えが無かった。」でした。
その答えは当時の自分にはあまりにも残酷なものでした。(笑)
小学生の時から大学生になるまでし続けてきたことが、「釣れない理由」だったので、少し落ち込みました。
でも、釣れなくて当然です。
今までの自分は「テレビや雑誌で見るバスプロは、このルアーをあんな場所に投げているから、自分もこのルアーを買って同じような場所に投げれば釣れるだろう」という非常に中身の無い考え方でしたので。(笑)
そして、もう一度、youtubeなどでバスプロの動画をよく見ていると、「こいつ何喰ってるんかなぁ?」「例年より水温低いなぁ…」と何気ない一言を発しながら悩んでいることに気付いたのです。
『釣れない理由を真剣に考えたことがなかった』
私は、釣れない日があっても、真剣に考えた事はありませんでした。
「今回はあのルアーで釣れなかったから、今度はあのルアーを投げよう」くらいの考えで、次の釣行までに釣り番組や雑誌を見て、気に入ったルアーがあれば買って、「今度はこれで釣ろーっと」という様な感じで、全く自分の考えはありませんでした。
でも、バスプロでも釣りをしているときに悩んでいると気づいた時、自分もそのフィールドに対して真剣に向き合って、悩んで、考えれば、バスプロの様に釣れるのではないかと思ったのです。
『フィールドに対して向き合うようになったら釣れるようになった』
フィールドに対して向き合おうと思い、まずはフィールドの地形周辺状況・棲んでいる生物を見るようになりました。
例えば、野池の周りに田んぼがあれば、「ここのバスはカエルをよく食べているだろうな…」
木が覆いかぶさっている様な野池であれば「ここのバスは虫をよく食べているだろうな」
フナ釣りで有名なリザーバーであれば「主食はフナかな?」
など、「バスプロがこのルアーを使っているから…」ではなく、「このフィールドはこうだから…」という考え方に大きく変えていったのです。
この自分なりの過程が合っているか間違っているかなんてことはわかりません。
でも、フィールドに向き合うようになってから、釣りの引き出しが多くなり、もっとバスが釣れるようになったのです。
そして、私は思いました。
「今までの私のバス釣りは、バスプロやバスプロが作るルアーと向き合っていただけであり、バス釣りと向き合っていなかった。」と。
『バスプロは凄すぎる!からあくまでも参考に』
以上、バスプロの真似を止めたらバスがもっと釣れるようになったという話の中身でした。
とは言っても、バスプロはすごいですよね。
本当にバス釣りが上手で、考え方や着眼点が魚を見つけたりルアーを食わせたりすることに特化していると思います。
そんな人たちに一歩でも近づきたいと思うのが我々凡人アングラーです。
でも、バスプロに憧れすぎると、かつての私の様になってしまいます。
なので、自分の考えをしっかりと持った上で、バスプロの言う事も参考にしていけばもっと釣れるようになります。
ちなみに、今の自分の憧れのバスプロは『キムケン』さんです。(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました