リールはハンドルを巻くと糸が巻ける仕組みですが、【ハンドルが逆転する】という症状が出るときがあります。
その症状に対して、
リールの故障だ…
と思う方がいますが、実は故障でなく、自分で解決できることがあります。
今回は、そんなリールの【ハンドルの逆回転症状】について、主な2つの原因と対処法をご紹介します。
この記事はこんな人におすすめ!
・リールのハンドルが逆回転する
・リールが故障したかもしれない
※この記事では、スピニングリールを例にして話を進めていきます。
リールのハンドルが逆回転とは?
リールのハンドルは、基本的に手前から奥に回すことにより糸を巻き取りますが、ハンドルが奥から手前(糸が巻けない方向)に回ってしまう事があります。
この症状を「リールの逆回転」と言いますが、糸を巻くためのリールなのに糸が巻けない方向に逆回転すると「使えない」 「使いにくい」 という事態に陥ります。
そんなとき、多くの方は、
リールの故障だ…
と思うかもしれません。
確かに、リールの故障によりハンドルの逆回転が起こることがありますが、必ずしも故障ではない場合もあります。
リールのハンドルが逆回転する主な理由
・リールについている逆回転ON・OFF機能
・ローラークラッチ、ワンウェイクラッチの不具合
「リールに付いている逆回転ON・OFF機能」
リールには「ハンドル逆回転ON・OFF機能」が付いている機種があります。
シマノ・ダイワなどの大手釣り具メーカーから、DAISOで発売されているリールまで、あらゆるリールに「ハンドル逆回転ON・OFF機能」が設けられています。
ON・OFF機能が備わっているリールであれば、だいたいリールの下部ハンドル逆回転ON・OFF機能が切り替えられるレバーがついています。
赤丸部分が逆回転ON・OFF機能レバー。
「ローラークラッチ・ワンウェイクラッチの不具合」
次はリールのパーツによる不具合で「ハンドルの逆回転」が生じているパターンです。
リールには、ハンドルの逆回転を止めるローラークラッチ(ワンウェイクラッチ)というパーツがついています。
今回はこのパーツについて詳しくは説明しませんが、ローラークラッチに汚れやオイルなどが付着していると、止まるべきものがその付着物によって滑ってしまい、結果としてハンドルの逆回転という症状に繋がります。
※不必要にリールにオイルやグリスを付ける方がいますが、それが原因になることもあるので、過度な注油は要注意です。
リールのハンドルが逆回転した時の対策方法
「リールに付いている逆回転ON・OFF機能の切り替え」
リールのハンドルが逆回転する主な理由で説明した「ハンドル逆回転ON・OFF機能」が原因であれば対策は簡単。
リール下部に付いているレバーでON・OFFを切り替えてやるだけです。
これはリールの仕様なので、覚えておくと次から困りません。
「ローラークラッチ・ワンウェイクラッチの交換修理」
次にパーツに不具合が生じているパターンの対策ですが、これはローラークラッチを交換するのが一番良いです。
理由はローラークラッチは素人が分解して、いじれるパーツではないからです。
汚れやオイルが原因で、ローラークラッチが滑っているのであれば、「原因を拭いたりして取り除けば良いじゃないか」と思うかもしれませんが、ローラークラッチがある場所までたどり着くためには、上の写真のようにリールを半分解する必要があります。
リールの分解は得意だ!という人はチャレンジしてみて良いかもしれませんが、ローラークラッチ内部は細かいパーツが集まっており、それに着いたオイルや汚れを拭きとるのは難しいです。
汚れを取ろうとして、水で洗ったり、クリーナーを吹きかけたりすれば、次は違うトラブルに発展するかも…
なので、できればメーカーに交換修理で預けるのが一番です。
【リールのハンドルが逆転する!】原因と理由と対処方法をご紹介まとめ
リールには多くの機能がついており、複雑な動きをする道具なので、自分が知らない動きをすると
リールの故障だ!
と思う方もいるかもしれませんが、「リールの逆回転症状」が出た際は、一旦リールを冷静に確認して対処をしましょう。
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