タチウオといえば晩夏から晩秋にかけての超大人気ターゲットであり、近年ルアーで狙う人が多くなっています。
しかし、今回ご紹介するエサを使ったウキ釣りも根強い人気であり、堤防など足場の良い場所からのんびりと狙えることもあって大人から子供まで親しまれています。
今回は、そんなウキを使ったタチウオのウキ釣りご紹介します。
タチウオのウキ釣り

タチウオを岸から釣る釣り方には、ウキ釣り・テンヤ釣り・ルアー釣りと主に3種類あります。
その中でもルアー釣りとテンヤ釣りは夕まづめから夜にかけての3時間程度がベストタイムであり、常にリーリングをしながらアタリを拾っていく釣りになりますが、深夜に近づくにつれてアタリがどんどん無くなっていきます。
逆に、今回ご紹介するウキ釣りは深夜から朝まづめにかけても仕掛けを遠投して待って釣ることが出来るので、ルアー釣りやテンヤ釣りよりもタチウオが釣れる時合を長くできるというメリットがあります。
また、ルアーやテンヤに食ってこない渋い状況でも、エサを移動させず、じっくりと誘えるので、なんとかアタリを引き出せる力があります。
タチウオのウキ釣りは、時合を長く取れて、渋い状況でも食わせることが出来るという特徴があります。
タチウオのウキ釣り【ベストシーズン】
「9月末から12月がベストシーズン」

タチウオは小魚となるエサを追って回遊を続けるフィッシュイーター。
本来、岸からでは到底届かないような沖を回遊している魚ですが、秋になるとイワシやサヨリを追って接岸してきます。
しかもその接岸してくる時間帯は夜。
タチウオは夜行性の魚であるため、暗くなってくる夕まづめから明るくなる朝まづめまで接岸してエサを食べ、明るくなると沖へ戻ります。
この事から、日中に岸からタチウオを釣ることは非常に難しく、接岸してくる夜を狙った釣行が基本となります。
タチウオのウキ釣り【主なフィールド】
「堤防」
タチウオのウキ釣りの基本は堤防からになります。
特に関西エリアではかなりの人気であり、一級ポイントは多くあります。
水深のある潮通しの良い堤防や漁港であればタチウオの釣果が望めます。
「磯」
朝夕のまづめ時がタチウオのウキ釣りのメインの時間となるので、暗くて足場の悪い磯は非常にマイナーなポイントになります。
しかし、タチウオは磯付近にも接岸してきているので、超穴場のポイントを発見できるかもしれません。
安全に十分注意して磯のポイントを探すのも釣果アップの一つの手段です。
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タチウオのウキ釣り【タックルと仕掛け】

「ロッド」
タチウオのウキ釣りは仕掛けが少し重くなるので、磯竿の3号以上を使うのがベター。
ルアーロッドなどでも代用は出来ますが、長い仕掛けを投げるのが少し難しくなります。
「リール」
リールは中型スピニングリールが一般的。
タチウオの引きは根に突っ込んだり、左右に泳ぎ回るような引きではなく、その場で締めこむような引きなので、ドラグが出されるような事は滅多にありません。
その為、ドラグが高性能なものは必要ありませんが、ナイロンライン3号が150mほど巻けるリールがおすすめです。
「ライン」
道糸はナイロンの3号くらいがメイン。
PEラインを使っても良いですが、暗い場所での釣りとなるのでライントラブルには注意しましょう。
また、ハリスはタチウオの歯に切られないようにワイヤーを使うのが基本ですが、市販の仕掛けを買えば、すべてセットになっているので心配ありません。
「ウキと仕掛け」
タチウオのウキ釣り仕掛けは市販品が多くあります。
電気ウキから針までがセットになっていて、道糸に結ぶだけで使えるので非常に便利。
自分で仕掛けを一から作るより、市販品の方が手軽なのでおすすめします。
「プライヤー」
タチウオの歯はかなり鋭利になっており、それが何本も生えているので、釣り上げた時、手で針を外そうとして。歯で手を切ることがあります。
もし、噛まれれば手が大変なことになり、釣りどころでは無くなるので、必ずプライヤーを使うようにするのが鉄則です。
「ヘッドライト」
タチウオのウキ釣りは基本夜がメインですので、ヘッドライトが必需品。
仕掛けを結んだり、エサを付けたりなど、ヘッドライトが無いと暗くて何もできません。
タチウオのウキ釣り【エサ】
「冷凍きびなご」

タチウオのウキ釣りで最もポピュラーなエサが冷凍きびなごです。
ほとんどの釣具店に置いてあり、入手も簡単です。
なお、その他にもアジやイワシでも釣れます。
「サバ・サンマの切り身」

サバやサンマの切り身を塩漬けにして締めたものを幅1.5cm、長さ8センチほどに切って使います。
なお、これは釣具店などに加工済のものが売ってあるので、それを使うと良いです。
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タチウオのウキ釣り【時間帯】
「夕まづめ以降がベスト」

タチウオの接岸は、エサとなる小魚の回遊と時間が合わさるので、夕まづめから始まります。
タチウオは日中、岸からでは到底届かない沖の深場にいますが、だいたい夕方5時前後からパラパラと釣れ始め、ベストな時間は日没から3時間後ほどといわれています。
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タチウオのウキ釣り【ポイント】

タチウオは普段、沖の深い場所にいる魚ですが、日没とともに接岸して、岸からでも狙える範囲までやってきます。
とはいっても、やはり水深がある程度ある場所が狙えるポイントとなるので、大規模な漁港周りや小規模な漁港や堤防でも、外洋に面した水深のあるポイントを狙うのが基本です。
なお、タチウオは漁港周りだけでなく、磯やサーフにも接岸してきますので、水深があり、ウキ釣りが出来そうな磯やサーフであれば、釣果が期待できます。
タチウオのウキ釣り【釣り方】

電気ウキと仕掛けを流れに乗せて流すのが基本です。
ですが、それだけではアタリが出ないことも多々あります。
それはタチウオの活性がよくないから。
そんな時は、エサに動きを与えてタチウオに「エサはここだよ」とアピールしてやる必要があります。
アピール方法①は【流れるウキを止めてやる】です。
ウキを止めることにより、仕掛けだけが流れに乗ってふわふわと水中でタチウオにアピールします。
アピール方法②は【竿をあおる】です。
大きく竿をあおって、無理やり仕掛けを大きく動かすことにより、水中のエサも大きく動いてアピールになります。
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タチウオのウキ釣り【ワンポイントアドバイス】

「タチウオのいるタナをいち早く探す」
タチウオのウキ釣りはかなりシンプル。
仕掛けを投げたら、あとはタチウオのアタリを待つだけです。
しかし、タチウオのいるタナに仕掛けを合わさないと自分だけ全く釣れない…という事になるので、反応が無ければ仕掛けを回収し、いろんなタナを探ってみましょう。
もし、周りで釣れた人が居ればタナはどれくらいなのかを聞くのも釣果アップの近道です。
タチウオのウキ釣り【まとめ】

タチウオは、長さでいうと身近な堤防から釣れる魚の中でトップではないでしょうか。
釣り方も決して難しいわけではなく、今回ご紹介した釣り方などをしっかりと抑えておけば、誰でも釣ることが出来る魚です。
しかも食べて美味しいので釣る・食べると2度楽しめます。
是非、タチウオをウキ釣りで狙ってみてください。
夜の海に浮く電気ウキが沈んだ瞬間はたまりません。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました