海岸を歩いていると、石がゴロゴロと転がっているエリアがあります。
そんなエリアを釣り人は「ゴロタ場」や「ゴロタ浜」などと呼びますが、あまり釣りのフィールドとして人気の場所ではありません。
しかし、ゴロタ場は、想像以上に魚が生息している場所なんです。
そこで今回は、ゴロタ場について詳しくご紹介していきます。
この記事はこんな人におすすめ！
・ゴロタ場について知りたい
・ゴロタ場で釣れる魚を知りたい
ゴロタ場とは？
ゴロタ場とは、野球ボールほどの岩から、原付バイクくらいの岩がゴロゴロある場所のことを言います。
そんなゴロタ場は、「足場が悪い・水深がない・根掛かりしやすそう」という見た目から、釣り場としての魅力はなさそうに感じます。
しかし、実は多くの魚がいるフィールドであり、釣りが楽しめる良い場所なんです。
魚が釣れるゴロタ場を見分ける
「カニ・フナ虫の有無」
ゴロタ場でも、魚のエサとなるカニやフナ虫の姿がなければ、魚影は薄いと判断してOKです。
逆にフナ虫やカニなど、魚のエサになる生物が多ければ、魚影が濃いことが期待できます。
結局のところ、エサが多い場所であれば魚も多くいるという事です。
「ゴロタの密度」
魚が隠れるゴロタが多く、それが複雑に絡んでいれば、魚の隠れる場所が多くなるため、魚が集まってきます。
さまざまな大きさの岩が密集しているゴロタ場は、魚が釣れる可能性大のポイントです。
「ゴロタ石の色」
ゴロタ石を見ると、色の差があるのに気づくと思います。
一般的にゴロタ石は、表面が凸凹していて黒い方が良いとされています。
理由は、貝や海藻が付くと黒っぽくなり、貝や海藻が多い方が魚が集まりやすいからです。
ゴロタ場のポイント
「藻場」
ゴロタ場にある藻場は、アイナメやカサゴなどの根魚の隠れ場所になっています。
また、メジナやウミタナゴも藻場周辺に群れでいることがあり、アオリイカに関しては藻場で産卵をします。
このように、藻場は魚が寄ってくる要素を多く備えた絶好のポイントです。
「ゴロタ石のきわ」
ゴロタ石は、いろんな形をしています。
そんな石の下や影には多くの根魚が隠れてエサを待っています。
ゴロタ場にある無数のゴロタ石や岩の周りを探ると、魚が釣れます。
「沖に伸びるスリット」
ゴロタ場から沖の深場に伸びるスリットは、魚たちがゴロタ場と沖を行き来する通路となっています。
潮が満ち引きと一緒に、魚たちが回遊する道の役割を果たしています。
ゴロタ場で釣れる主な魚
『根魚』
ゴロタ場は、カサゴ・ソイ・ハタなどの根魚の宝庫です。
根魚は、障害物の影に隠れる魚なので、ゴロタ石周辺に必ず隠れています。
ちなみに、ゴロタ場で根魚を狙うならワームを使ったロックフィッシュゲームがおすすめ。
こちら↓では、ロックフィッシュゲームについて詳しく紹介しているのでご覧ください。
『チヌ』
カニやフナ虫が多く生息するゴロタ場は、チヌの絶好のエサ取り場です。
釣り方は、ワームを使ったチニングがおすすめ。
なお、↓こちらでは、チニングのおすすめワーム紹介しているのでご覧ください。
『グレ』
2mほどの水深があればグレが狙えます。
サイズは期待できませんが、木っ端グレサイズであれば数釣りが楽しめます。
『シーバス』
2.3ｍの水深があり、波っ気があれば、シーバスも回遊してくることがあります。
ルアーで狙うのがおすすめです。
『アオリイカ』
水深が1m程あればアオリイカが狙えます。
特に夏前後は、こんな浅い場所にもいるの？と驚くくらいに浅い場所にも回遊してきます。
ゴロタ場で釣果をあげるには？
『魚へ与える警戒心を少なくする』
ゴロタ場の最大のデメリットは、水深の浅さです。
水深が浅い場所にはやる気がある魚がいる反面、人間との距離も近いため、魚に警戒心を与えやすいです。
そのため、警戒心をできる限り与えないように静かなアプローチが釣果をあげるコツです。
ゴロタ場は穴場の釣り場です。
ゴロタ場は、足場が悪いため、釣り人が少ないポイントです。
しかし、そんなゴロタ場には多くの魚が潜んでいるのも事実です。
自分だけの穴場スポットが見つけにゴロタ場に行ってみてはいかがでしょうか。