【アユの友釣り】友釣りの仕組みと基礎知識をご紹介。

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アユの友釣りは、アユがナワバリを持つという習性を巧みに利用した釣り方であり、他の釣りでは類を見ない釣法です。

そんなアユの友釣りのテクニックはかなり奥が深く、また、アユという魚自体の魅力も尽きる事がないくらい素敵な魚であり、ある種究極の釣りといっても過言ではありません。

今回はそんなアユの友釣りの基礎知識を含む概要をご紹介します。

目次

「アユの友釣り」で狙うアユとは

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アユの友釣りは「引き・見た目・味」の三拍子

釣り人を虜にする魚の要素は、3つあります。

それが「引き・見た目・味」です。

引きが強く、エキサイティングなファイトをしてくれる魚・見た目がかっこよくてロマンにあふれた魚・味が格別に美味く釣り人の胃袋を掴んで離さない魚、とそれぞれ魚には釣り人を魅了する特徴がありますが、アユはその3つの要素を兼ね備えた魚です。

実に美しいすらっとして艶やかなで魚らしいフォルムに香しい匂いに味も良く、流れの中で掛けるアユの引きは非常にエキサイティングです。

しかし、これだけの魅力であれば、その他にも多くの魚がいるが、とりわけその中でもアユの友釣りが人気であるのは、釣り方が非常に技巧的で奥が深く、何年やっても飽きが来ないところです。

では、どのような釣り方であるかを見ていきましょう。

「アユの友釣り」仕組み

「ナワバリ意識を利用する」

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アユの友釣りが技巧的で奥が深いのには理由があります。

魚釣りと言えば、エサを食わせて針を掛けるか、ルアーなどの疑似餌を食わせて針に掛けるという仕組みですが、アユの友釣りはそのどちらの仕組みでもありません。

野アユが自分のナワバリを守ろうとする本能を利用し、針を仕込んだオトリアユを野アユのナワバリに侵入させて、ナワバリを守ろうと体当たりしてくる野アユを掛けるという仕組みです。

この様に、普通の釣りに比べて釣りのプロセスが非常に複雑であり、その複雑さゆえにテクニックや仕掛けがダイレクトに釣果につながるので、多くのベテランアングラーが熱くなり、アユの友釣りの虜になっています。

「アユの友釣り」のポイント選び

「綺麗なコケの付いた石があるエリア」

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アユは海から遡上し、川で暮らすようになると川底の石に付着しているコケをエサに生きていきます。
言い方を変えると、アユは川に来たらコケ以外のエサを食わないという事です。

そうなると、アユはエサであるコケが生える石の周りからは離れられなくなり、やがてコケが生える石に執着心が生まれて、結果的にナワバリを作るようになるのです。

このことを理解していれば、アユの友釣りのポイント選びは比較的わかりやすくなり、コケが生えている石が多くあるエリアを選ぶという選び方になります。

「コケのはみ跡があればアユは居る」

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アユが実際に岩に付いたコケを食べると、独特の歯形が付きます。

小さな櫛で掻いたような跡が出来る為、アユがここでエサを食べていたと推測ができます。

綺麗なコケがある石が多くても肝心のアユが居ないとアユの友釣りはできませんので、石に残っているはみ跡をチェックしてアユが居るかどうかを見極めるのも大切です。

「アユの友釣り」タックルと仕掛け

アユ竿

アユの友釣りは、釣りにの中でも最も長い約9m前後の竿を使います。

ではなぜ、こんなに長い竿を使うかというと、活きているオトリアユを使う都合上、短いロッドでポイントをランガンすることはできないので、出来るだけ長いロッドを使い、釣り人は動かなくても広範囲のポイントを探れるようにする為です。

なお、9m以上という長さの竿ですが、非常に軽く、片手で持つこともできるくらいです。

この軽さとアユを釣る為の強度を実現させるために、アユ竿は非常に高価な竿になります。

ラインと仕掛け

アユの友釣りに使用するラインは、主に「天井糸(空中糸)」と「水中糸」に分かれています。

しかし、このラインシステムや仕掛けを自分で作るのは非常に難しく、初心者にはおすすめできない為、竿先に付ける糸から、オトリアユに付ける逆さ針までが一体となった完全仕掛けという仕掛けが各メーカーから市販されているので、まずはそれを使う事をおすすめします。

なお、糸の種類にはナイロン・フロロ・PE・チタン合金などがあり、組み合わせて使用したりもしますが、まずはフロロ素材の完全仕掛けを使うと良いでしょう。

掛け針

オトリアユにアタックしてきた野アユを掛ける為の掛け針は消耗品です。

三本針や四本針などがありますが。まずは一般的な四本針の使用がおすすめ。

なお、針は3匹に1回くらいは替えるようにしましょう。

「アユの友釣り」おとりアユのセット方法

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①のハナカンをオトリアユの鼻に入れてオトリアユが逃げないけど自由に泳げるようにします。

そして②の逆さ針をオトリアユの尻ヒレの後ろに刺して、③掛けバリはオトリアユの約3センチくらい後ろを流れるようにセッティングします。

なお、アユは体表がヌメヌメツルツルしており、油断すると手からするっと抜けてしまいます。

その為、オトリアユをセットするときは目を隠してやり、素早く①のハナカンを付けて逃げないようにするのが大事です。

また、掛けバリは約3センチほどの後ろを流れるようにと言いましたが、状況によって調整が必要な場合もあります。

「アユの友釣り」一日どれくらい釣れるのか

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アユ1匹が持つナワバリの大きさは約1平方メートル前後、わかりやすく言うと畳み半分くらいの大きさです。

場所にもよりますが、綺麗なコケが付いた良質の石があれば、アユは密着してナワバリを持つので、一か所で10匹以上釣れる場合もあります。

また、川全体に遡上アユが多く、アユの魚影が濃い川であれば1時間で10匹以上という釣果もあり、1日で100匹以上釣れるのも夢ではありません。

しかし、釣り人の技量や釣り場の状況にもよりますが、1日100匹などという大量はなかなか無いです。

通常、1時間に2.3匹釣れれば平均的であり、これを1日8時間続けたとして約25匹ほど釣れれば良い釣果と言えるでしょう。

「アユの友釣り」ワンポイントアドバイス

「アユの友釣りはオトリアユの元気が一番」

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アユの友釣りは、オトリアユを使用しナワバリ争いをさせる釣りであるとご紹介しましたが、ナワバリを持った元気な野アユに対して、弱ったアユだとナワバリ争いをせずに、石の陰で休憩したりしようとします。

しかし、元気なオトリアユであれば、ガンガン野アユのナワバリに入って争ってくれるので釣れる確率が高くなります。

このことから、オトリアユは元気なアユを使い、新しい野アユが釣れたらそのアユをお取りにして次のアユを狙うという良い循環を作り出すのがアユの友釣りで数を釣る秘訣です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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