何も考えずにただ自然と向き合ってバス釣りを楽しむ。
もちろん、そんな考え方も素晴らしいバス釣りの楽しみ方ですが、やはりバス釣りをする以上【もっと数多くのバスを釣りたい】【もっと大きなバスを釣りたい】と思うのも自然な事です。
今回は、そんな【もっとバスを釣りたい】という方へ、ブラックバスをもっと釣る為のシーズナルパターン&ルアーを使った季節別の釣り方をご紹介します。
※なお、バス釣りの基本とワームを使った釣りをご紹介している記事もありますので、是非ご覧ください。
【バス釣りの準備&基本編】バス釣りのタックルやルアー・ワームでの釣り方を教えます。
ブラックバスを釣る為の戦略
バス釣りは人によって攻め方や使うルアーなどは違います。
しかし、『もっとバスを釣りたい』という目的は一つのはず。
より多くのバスを釣る為には、何も考えずに釣りをするより、【バスはどこにいるのか】【バスは今何を食べているのだろうか】など考えながら釣りをした方がが確実に釣果は伸びます。
では、多くのバスを釣る為に、どんな戦略や読みをしていけば良いのでしょうか。
ブラックバスの1年の行動を知る
ブラックバスをもっと釣る為には、ブラックバスのことをもっと知る必要があります。
春夏秋冬の行動を知ることにより、大きなフィールドからブラックバスがどこにいるかが見えてくるようになり、効率よく戦略的にブラックバスを釣ることができます。
最も大型が狙いやすい『春』
3月の中旬から終わり頃、春が近づいて水温が10℃くらいになると、ブラックバスは産卵を意識した行動をし始めます。
厳しい冬を過ごした深場から、産卵場所を目指して少しづつ移動し、まずは水深3mほどにある障害物や地形の変化などバスが安心して着ける場所に一旦落ちきます。
この産卵前のバスをプリスポーンバスと呼び、1年で最も大型が狙いやすい時期です。
その後、水温が15℃くらいになるといよいよ産卵を行いに浅瀬へ行き、産卵を終えた雌のバスは一度深場へと戻って体力を回復させます。
そして雄は卵を守る為、産卵場所に居続けて卵が孵化するのを見守り、卵が孵化した後もある程度は稚魚を守ります。
このくらいになると雌のバスもある程度は体力を回復してエサを取り始めますが、産卵後は少しやせた体型となり、この状態のバスをアフタースポーンバスと呼びます。
ブラックバスが釣りやすくなる『夏』
春は多くのバスが産卵を行う時期であるが、そのタイミングは個体によって変わる為、夏前まで産卵をしている個体もいます。
しかし、ほとんどは春に産卵を終わらせ、梅雨時期くらいになると体力が回復したバスたちは、活発にエサを捕食し始め、バス釣りにとって楽しい時期が到来します。
夏場は気温が高くなるにつれ、水温も上昇するため、バスも涼しい場所を好みます。
湧き水や水の流れがある流れ込み、日光を避けれる陰など、水温が出来るかぎり低い場所へ移動するため、狙いどころも絞りやすくなります。
色んな釣り方が楽しめる『秋』
秋はバスにとって1年の中で最も適水温になる時期なので活発にエサを追い回します。
ただ、どのエリアも適水温である為、いろんな場所にバスが散ってしまい、逆に狙いが定まらないという事にもなりますが、バスの着きそうな障害物や地形の変化などをしっかりと探っていけば釣果はしっかりとついてきます。
また、晩秋は日中と夜間の気温差が激しく、その水温の差がある水たちが台風などの強い風により混ざってしまい、「ターンオーバー」という状況になり、バスは活性が低くなってしまいます。
そのような状況になれば、出来る限りターンオーバーの影響が少ないエリアを探して釣っていくという戦略が必要になってきます。
狙い方次第では釣れる『冬』
そして冬が来るとバスは越冬出来る場所へと移動します。
その主な移動先はフィールドによって異なりますが、出来るだけ水温が安定する場所・暖かい場所を目指します。
例を上げると水温が変わりにくい沖の深場や暖かい排水や湧き水があるエリアです。
そのような場所には、他の生物も越冬の為、集まりやすいのでバスも口を使います。
しかし、一部の個体は水深3mほどのエリアへきてエサを食べようともするので気温や水温があがる日中はシャローエリアでも釣れる可能性があります。
ルアーを使ったブラックバスの季節別の釣り方
『春のブラックバス釣り』
春はバスにとっても非常に重要な時期。
なぜなら産卵というイベントがあるからです。
産卵を意識したバスは、冬を過ごした深場から徐々に産卵場所となる浅場へ移動してきます。
産卵直前までは、水深3mほどの障害物や地形の変化がある場所にとどまり、この時期に釣れるバスをプリスポーンバスと言い、1年でもっとも大型が狙える時期でもあります。
ミノーを使った釣りやスピナーベイトでの釣りが有効となります。
「春のバスをミノーで狙う場合」
3月前後に産卵を意識したバスが中層の地形の変化や障害物周りに集まったとき、非常に有効なルアーがミノーです。
使い方は至ってシンプルで、ミノーを投げて着水したらボトムや障害物に当たるまでリールを巻きます。
障害物やボトムに当たれば、ストップ、また巻いて、当たればストップ、この繰り返しです。
メリハリのきいたストップ&ゴーを繰り返すと、ストップした瞬間などにバスが食ってきます。
「春のバスをスピナーベイトで狙う場合」
バスは春の産卵前に産卵場所付近の浅場をふらふらしています。
この時、スピナーベイトなどをバスのついて居そうな障害物や地形の変化に通してやると大型のプリスポーンバスが狙えます。
春はリトリーブスピードを出来る限り遅くしてやるとバスも追いやすく食べやすいので工夫してやると良いでしょう。
「春のブラックバスを釣るおすすめルアー」
【パブロシャッド】
メリハリの効いた動きで春のバスに口を使わせます。
【ドーン】
実績バリ高のスピナーベイト。
よく飛んでよく泳いでよく釣れます。
『夏のブラックバス釣り』
バス釣りの夏というと6月から8月末くらいまでをさします。
6月というと、ほとんどのバスは産卵から体力を回復したくらいでエサを活発に追いかけ始めるので、釣り人にとっては非常に面白い時期。
立ち木やブッシュなど目に見えるストラクチャーに着いてエサを探しているので、さまざまなルアーで反応があります。
そして夏本番となり、気温や水温が上がるとバスも涼しいエリアを求めて移動します。
水の流れがある場所や日陰など水温が低い場所に着きはじめるので狙いどころはわかりやすいです。
「夏のバスをトップウォーターで狙う場合」
夏の暑さがきついのは、人間もバスも同じ。
そんなきつい夏でも比較的動きやすいのが、気温が上がる前の朝と気温が下がる夕方です。
この時間帯は熱さが落ち着いており、バスも活発にエサを追います。
そして特におすすめなルアーがトップウォーター。
シャローに追い詰められた小魚や木から落ちてきた虫などを演出してバスを誘いましょう。
「夏のバスをワームで狙う場合」
真夏の日中、うだるような暑さになると、人間も涼しさを求めてプールにいったりクーラーがガンガンに効いている所へ行ったりしますが、それはバスも同じこと。
特に夏場のシェード(日陰)はバスの避暑地になるので多くのバスが涼んでいます。
そんなシェードへノーシンカーのワームを入れていき、スローに誘うとバスが食ってきます。
このパターンは多くのバスを釣ることが出来る夏の必釣パターンです。
「夏のブラックバスを釣るおすすめルアー」
【ポンパドールjr】
ノイジーという種類のトップウォーター。
見た目はまるでセミのようですが、水面をポコポコパタパタともがく虫の様にバスを誘います。
使っていても非常に楽しいルアーです。
【ヤマセンコー】
ノーシンカーと言えばヤマセンコー。
往年の名ワームですが、ワーム自体の比重も重たく、ノーシンカーでも飛距離が出ます。
また、スキッピングもしやすいので木が垂れ下がっているシェードなどにも入れやすいというメリットがあります。
投げて置いておくだけで何回も釣れたことがある実績最高のワームです。
『秋のブラックバス釣り』
暑い夏の厳しさが終わり、少し涼しさを感じる9月頃にバス釣りの秋が来ます。
秋が来るとブラックバスも秋の行動になりますが、その特徴的な例が、【適水温のエリアが広くなるからバスが散る】です。
夏の間は暑い場所を避けて涼しいエリアに集まっていたバスも、秋になるとどこにいても過ごしやすいので色んなエリアを泳ぎまわります。そうすると狙いが絞りづらくなるため、狙う場所を間違うと全然釣れないという事に繋がってしまいます。
秋のバスを素早く探し出すためにも、やはり秋はスピナーベイトやクランクベイトなどの手返しの良いルアーで探っていくのが良いでしょう。
「秋のバスをクランクベイトで釣る」
秋といえばクランクベイト。
秋のバスは特に好んで魚を追うと言われているので横の動きに反応が良いのです。
クランクベイトは巻いてくるとリップが水を噛んで沈みながら泳ぐので、秋のバスにとってみるとまさに好きな動きそのもの。
攻めれるレンジの異なるクランクベイトを用意して、手返し良く投げて巻いてを繰り返しましょう。
「秋のバスをスピナーベイトで釣る」
スピナーベイトのスローリトリーブは秋の時期によく効きます。バスが回って来そうなストラクチャー周りを数投ずつしてとにかく多くのストラクチャーを撃っていきましょう。
「秋のブラックバスを釣るおすすめルアー」
OSP ブリッツ
しっかり飛んでしっかりと動く、クランクベイトの基本的なルアーです。信じて投げ続ければ必ずバスを持ってきてくれるので、タックルボックスに一つは入れておきたいところです。
デプス Bカスタム
スローリトリーブが得意なスピナーベイト。
大きめのブレードがスローに巻いてもしっかりとバランスを取ってくれます。
琵琶湖のウィードの上をゆっくり引くというパターンで多くのバスをキャッチさせてくれたルアーです。
『冬のブラックバス釣り』
冬はバスフィッシングにとっても一番厳しい時期です。
しかし、冬と一言にいっても12月中であればまだまだチャンスあり。
秋のターンオーバーで安定しない水温から、一旦水温が低いながらも安定する12月はバスの活性が多少は高くなり、意外と釣りやすかったりします。
バスが越冬を意識したエリアへ移動し始めるので、水温が安定する深場やチャンネルなどを丁寧にラバージグやテキサスリグ・ダウンショットリグなどでねちっこく攻めたり、バイブレーションをボトム付近でリフト&フォールさせて反射的に食わすなどの方法で攻めていきましょう。
「冬のバスをダウンショットリグで釣る」
冬のバスは出来るだけ体力を消耗しないように、水温が安定する深場などでじっとしています。
その為、バスにルアーを追わせるのではなく、バスの目の前にルアーを送り込んでじっくりと食わせる必要があります。
そして、【バスの目の前で、じっくりとワームを見せつつ、食わせる】という事が出来るのが、ダウンショットリグです。
ダウンショットリグをバスが冬を過ごしていそうなエリアに投げ込んだら、ゆっくりとねちっこくシェイクして誘います。
ぐぐぐーっと重くなればバスがその場で食べている可能性が高いのでしっかりと合わせましょう。
「冬のバスをバイブレーションで釣る」
冬のバス、特に野池の冬のバスを釣る上では最強のルアーと言えるのがバイブレーションです。
釣り方は至ってシンプル。
安定した水温を求めて深場にいるバスを狙って池の真ん中の深そうなエリアへバイブレーションをフルキャストします。
そしてボトムまで落としたら竿をシャクってブルブルっと動かす。
その後はまたボトムまで沈める。
このアクションの繰り返しでバスが居そうなポイントをどんどん撃っていきましょう。
「冬のブラックバスを釣るおすすめルアー」
【リトルマックス】
よく飛んで早く沈んでキビキビ動く。
野池の最深部にいるバスにどんなルアーより早く届きます。
とにかく投げて投げて投げまくる!
【カットテール4インチ】
往年の名ワーム。
バス釣りをしている人で知らない人はいないんじゃないかというくらい昔からあって、春夏秋冬問わずとにかくよく釣れるワーム。
もちろんダウンショットリグでも大活躍です。
ブラックバスは1年中狙える!
釣りの対象魚となる魚の多くは、釣れる時期や狙える期間などが限定されています。
例えば海の魚は季節によって沖へ出たりする為、接岸してくる時期しか釣果は望めませんし、鮎などの渓流魚の場合は、禁漁期間がある為、もはや釣りすらしてはいけない期間があります。
それに比べてブラックバス釣りは1年中狙えることが可能。
ダム湖や池、川などのフィールドは違ってもしっかりとバスの行動を理解していけば、厳しい冬でも釣果が出ますし、ましてや夏や秋には多くのバスに出会える最高の時期になるでしょう。
ブラックバスは1年中狙える魚なので、しっかりと1年の行動を知っていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
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