タチウオはエサを貪欲に食べる性質がある為、ルアーへの反応がすごく良い魚です。
その為、初心者の方でも比較的簡単に釣ることができ、また、シーバスタックルやエギングタックルで十分に楽しめる為、気軽にチャレンジできる釣りです。
今回は、初心者の方でも気軽にできて、釣って楽しい・食べて美味しいタチウオのルアーフィッシングをご紹介します。
ルアーで狙えるタチウオとは?
タチウオは釣れるシーズンが来ると大きな群れで接岸してくる魚です。
そのタチウオはエサを貪欲に食べて目の前で動くものは何でも喰らいつき、時にはタチウオがタチウオの尻尾を食べてしまうなんてことも少なくないくらいです。
このような性格である為、ルアーにもかなり積極的に食いついてくるので、ルアーフィッシングの対象魚としても大変人気。
また、食べても非常に美味しい魚ですので、タチウオのシーズンとなると釣り場が釣り人でいっぱいになるくらい人気な魚です。
ルアーでタチウオを狙うシーズン
タチウオが大きな群れで陸から釣れるくらいまで接岸してくるのは、地域差はありますが、9月くらいからです。
接岸してきたタチウオは、沿岸部にとどまり、日中は少し沖目に居て日が暮れだすと徐々に接岸してきて時には漁港の内部や河川にまで入って来たりもします。
9月から沿岸部にとどまり、エサを荒食いしながら成長を続けて、12月初旬くらいまでは陸からタチウオを狙えます。
シーズン終盤の11月から12月には、大型のタチウオ、いわゆる指4本以上のドラゴン級なんかも釣れることがあります。
水温が下がる冬の時期になるとタチウオはまた、陸からでは届かない沖に帰っていきます。
ルアーでタチウオを釣るには?
いくらエサやルアーに貪欲なタチウオでも、ある程度の知識などを知ってかないと思うように釣れません。
その為、ここではタチウオを釣る為に知っておきたいことを3つご紹介いたします。
【タチウオの行動パターンを知る】
タチウオは日中、沖の深場などに居て陸からルアーで狙うにはかなり難しい場所にいますが、日が傾いて夕方になるとエサを捕食しに浅いエリアへ接岸してきます。
接岸してきて間もない(約夕暮れ2時間以内)タチウオたちは基本的にはエサを食う気満々ですので比較的簡単に釣れて、さまざまなルアーにも反応がよいのでかなり楽しめる時間帯です。
ある程度エサを捕食し終わったら、岸近くを回遊しながらエサを探します。
その回遊中は、活性が低くなることもあるので活性があがる地合いを待つ必要があります。
夜中は断続的に釣れ続きはしますが、時合が来ないと全く釣れない事もしばしば。
朝方になるとタチウオはまた沖の深場へ帰っていきます。
この行動パターンから、タチウオを釣るベストタイミングは接岸して間もないタイミングという事がわかります。
【タチウオの動きに合わせる】
タチウオをルアーで狙うメリットは、ポイントを転々と変えてランガン出来る手返しの良さと、ルアーに寄って狙うレンジやアクションを変えてタチウオに合わせていける点です。
夕暮れ頃になるとタチウオは接岸してきます。
接岸してくるタチウオを一番早く向かい打てるのは遠投が出来るルアーフィッシングだけです。
また、タチウオの活性が高い場合は、どんなルアーでも釣果が期待できますが、活性が下がる夜間などはルアーのアクションによって口を使わせる必要があります。
このことから、タチウオを多く釣るにはタチウオの動きに人間が合わせてタチウオにルアーを食わせる必要があります。
【ベイトが多い場所を狙う】
タチウオは何をしに接岸してきているかというと、エサを食べに接岸してきています。
その為、タチウオのエサとなるベイトフィッシュが居ない場所で釣りをしていてもタチウオはエサを探してどこかへ行ってしまいます。
しかし、ベイトフィッシュがいればタチウオもその場にとどまって、なおかつ活性も上がってルアーで釣りやすい状況となります。
このことから、タチウオを釣るにあたってはベイトフィッシュの有無が大きく影響してきますので、出来る限りベイトフィッシュが多いエリアで釣りをした方が良いです。
ルアーでタチウオが釣れるポイント
【潮通しの良い堤防】
潮通しの良い堤防はタチウオの定番ポイントです。
潮に乗ってタチウオはやって来ますし、タチウオのエサとなるベイトもやって来ます。
タチウオが釣れる要素が揃った一級ポイントといえるでしょう。
【漁港内の常夜灯】
夜間点灯している常夜灯にはベイトフィッシュが集まります。
そのベイトフィッシュを捕食する為、タチウオも常夜灯付近を回遊します。
漁港の奥などでも、ある程度水深があればタチウオが入ってきていることがあるのでチェックしておきましょう。
【河口付近】
河口付近は淡水と海水が混じって汽水域となる為、豊かな生物環境になります。
その為、タチウオのベイトフィッシュとなる小魚も多いのでタチウオが寄ってくるポイントの一つです。
時にはエサを求めて河口を上がって河川エリアまで入ることもあります。
【大型船が停泊するような岸壁】
大型の船が停泊するような岸壁は水深が深くて、船が通る航路も深く掘られており、タチウオが好んで入ってくる地形です。
水深がかなり深い岸壁であれば日中でも釣れる場合があるので水深のチェックをしてみましょう。
【外洋に面した消波ブロック周り】
消波ブロックは潮通しが良い場所に置かれていることが多いです。
外洋に面した消波ブロックは、ベイトフィッシュが溜まる要素にもなりますので、タチウオを陸から狙うポイントになります。
【深くなっているサーフ】
水深があるサーフエリアは、非常に潮通しが良いため、多くの魚が深場のカケアガリなどを回遊したりします。
その回遊している魚の中にはタチウオのベイトとなる魚もいるのでそのベイトを探してタチウオも回遊をします。
特に水面からみてもイワシなどのベイトフィッシュが多く確認出来る場合は大チャンスです。
タチウオを釣るタックル
陸からルアーでタチウオを狙うタックルは、ルアーさえ投げれれば、シーバスタックルやエギングタックル、時にはブラックバスタックルでも問題ないです。
今回は、代用できるエギングタックルのご紹介をします。
なお、リーダーはタチウオ用のものを用意しましょう。
理由はのちほど!
【ロッド】
ロッドは7gから30gくらいのルアーを遠投できるものがベスト。
ワインドなどをしゃくることを考えるとエギングロッドが向いています。
こちらのセフィアBBシリーズは比較的手の届きやすい価格でありながら、見た目も赤くてかっこよく、MLアクションでは30gくらいのジグであれば投げることができます。
【リール】
リールはロッドとのバランスが取れたものであればOK。
大きさはC3000番手が軽くておすすめです。
なお、このストラディックシリーズは軽さも抜群で巻き心地もこの価格帯ということを考えると非常に良いです。
タチウオだけでなく、シーバスやエギングにも十分使える汎用性の高いリールです。
【ライン】
ラインはPE0.8号前後がおすすめ。
リールにどれだけの量を巻けるかにもよりますが、150mから200mくらい巻いておくと良いでしょう。
【リーダー】
リーダーはフロロカーボン素材の4号ほどでもOKですが、タチウオの歯は非常に鋭いため、切られてしまう場合があります。
リーダーを切られてしまうと、せっかく食らいついてきたタチウオを逃すだけでなく、大切なルアーがなくなってしまい、タチウオの口にルアーが残ってしまうという最悪の事態にもなりますので、出来ればワイヤーリーダーを使う事をおすすめします。
【ヘッドライト】
陸からタチウオを狙う場合は、たいてい夜です。
夜の釣り場でタックルのセッティングなどをする場合は、ヘッドライトは必須です。
【ペンチ】
タチウオの歯は非常に鋭いため、ルアーなどを外す場合、素手で歯に触れてしまうとスパッと切れてしまう事があります。
非常に危険であり、ケガにもつながりますのでペンチを使いましょう。
タチウオを釣るルアーと動かし方
【ジグヘッドでのワインド釣法】
ジグヘッドで行うワインド釣法のロッドワークは、ロッドを一気に跳ね上げてルアーをしゃくりあげ、しゃくりあげたらロッドをすぐに元の位置に戻してラインをたるませるという動作を一連で行います。
このアクション方法をするとルアーは右へ左へジグザグの軌道を描きながらタチウオを誘います。
しゃくりあげる力を調整しながら左右への移動幅を調整できるようになればOK。
タチウオがいるレンジを見極めてどんどんしゃくりましょう。
【バイブレーション・メタルジグ】
バイブレーションとメタルジグは他のルアーやリグより圧倒的な飛距離を出してくれます。そしてその飛距離が釣果にもつながります。
出来るだけ遠投して広範囲を探りましょう。
バイブレーションはレンジをキープしながらのただ巻きで十分釣れますのであらゆるレンジを通してタチウオのいるレンジを見つけましょう。
メタルジグはただ巻でもOKですが、しゃくってフォールというアクションが有効的。
フォールでのアタリが多いので気を張っておきましょう。
【ミノー】
ミノーにはフローティングタイプとシンキングタイプがあります。
シンキングタイプを使用する場合はしっかりと沈ませている間にカウントダウンをしてレンジを刻んでリトリーブしましょう。
またフローティングミノーは巻いてこれば沈むタイプがほとんどですので足元までしっかりと巻いてきましょう。
堤防や水深のある漁港でタチウオを狙う場合、足元でのヒットも少なくありません。
タチウオを狙うおすすめルアー
【エコギア パワーダート】
タチウオを釣るルアーと言えばワインド系というくらいワインドルアーは浸透しています。
タチウオをルアーで狙うのであれば必ず持っておくべきです。
今回ご紹介のこの『エコギア パワーダート』はコストパーフォーマンスも良く、実績も十分です。
タチウオを狙うワインドルアーに高価なルアーは必要ありません。
【ジグパラ タチウオスペシャルカラー】
日が暮れ始めた頃、タチウオが接岸してきている最中にメタルジグをぶん投げて一番初めにタチウオを向かい打ちましょう。
今回ご紹介しているジグパラはタチウオ専用カラーであり、タチウオが好む蛍光色を発行するメタルジグです。
安くて釣れる非常におすすめルアーです。
【ショアラインシャイナー】
シーバス狙いなどでは定番のミノーであるショアラインシャイナーですが、タチウオでも実績も十分です。
シーバスの他に青物などにも効果的なルアーなので、1つ持っていても損はしません。
ルアーでタチウオを釣る注意点
『タチウオの歯はかなり鋭い』
タチウオを釣り上げて口を見てみるとその歯の鋭さに驚きます。
タチウオの歯はまるで刃物の様に尖っており、切れ味抜群。
釣り糸を簡単に切るだけでなく、もし指が触れたりしたらスパッと切れてしまいます。
その為、絶対に素手でタチウオの口元は触らず、針を取る際などはフィッシュグリップやペンチを使用するようにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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